ガンダルヴァさん提供  満願真言のネタ本画像
現在の「仏舎利宝珠尊での勤行」ではこの真言は不要になっており使用されてないが、以前の勤行(千座行)で1000日を迎えた信者は御宝塔を道場での例祭に焚かれる護摩で清め、この満願真言を受けることができる。勤行の最後のところで唱える真言である。勿論これは無料ではなく法礼として¥3000を支払わねばならない。また、その初回の満座を満たしたものには「赤房」が授けられる。千座行の満行の証であるが、それで悪因縁が切れた(解脱した)ことではなく、あくまで1000日という日数を終えられたという印のものへの象徴だけで有る。
小野清秀著 「加持祈祷秘密大全」
大文館2000円、初版は昭和10年
現在は八幡書店で販売されていることがあります。
なお、しばらくしてからこの真言は別なものへ変更されている。その真言は「ナウマク サーマンダー ボダナン アクビラウンケン」へと変わっている。
小野清秀氏「加持祈祷秘密大全」は密教、仙道、神道における
加持祈祷の仕方が集められたマニュアル本になっています。

価格からして大衆向けに書かれた本とは思いますが、桐山氏は
これもネタ本として使用していたと推測しています。

廣野隆憲氏の「阿含宗の研究」によると、満願真言の出典は不詳
とあった記憶があります。私も満願真言がどこの由来なのか調べた
ことがありましたが分からず、しかし偶然手にした「加持祈祷秘密大全」
にあったことを見つけて驚いた思い出があります。

ただ小野清秀氏が他にあったものを掲載した可能性もあり、桐山氏の
満願真言のパクリ元は他にあるのではないかとも考えました。

けれどもこの著の後半に、アゴン宗の「家門の護符」と同じ護符が
載っています。

また「加持祈祷秘密大全」は、密教、仙道、神道の加持祈祷が
載っていて、以前、桐山氏は仙道や神道までも奥義に達した発言を
していた記憶もあります。

本を読んで、その奥義に達したと思いこむ桐山氏の性癖を考慮すれば、
小野氏の本を読み、大家になったつもりになることは容易に想像できる
かと思われます。

それと満願真言の「南無尼乾陀(ナムニケンダ)〜」は、小野氏の著書
によれば千手観音を本尊として唱える真言とあります。

しかし画像を見てお分かりの通り章題が「弟十章 観世音の六弟修法」
とあるため、桐山氏に多い「早とちり」によって、「南無尼乾陀(ナムニケンダ)〜」
の真言を採用したことも考えられます。

この真言は「七生以前までの宿命を知り、善神の守護を受け、開運、消災の呪」
とあり、御利益もすごいので桐山氏が飛びついたことも想像できます。

三供養品の経題から三善根を供養のお経と早とちりした桐山氏ですので、
満願真言も同様かと思われます。

こういったことから、桐山氏が小野清秀「加持祈祷秘密大全」から引用
した可能性は高いと推測しています。

この本は比較的入手ができるため、知っている方も他にもいると思います。
しかし桐山氏のパクリの事例として資料提供させていただきました。

ところで満願真言は、仏舎利宝生行になってから入行した信者や元信者さんは
馴染みがないかもしれませんので説明すれば、昔、千座行という行法が
あった時代、1000日の間、毎日欠かさず勤行をし続けた暁に、
ご褒美としてもらえた真言です。

千座行は1日でも欠かすと振り出しに戻り、切れかかった因縁が元に
戻るとか、途中でやめると因縁返しを受けるとか言われ、今ふり返ると
約3年弱にわたって恐怖と不安で縛り付ける最強の洗脳方法だったと
思います。

因縁返しとは、法によって切れかかった因縁が元に戻って
その行者にはね返ってくることですね。

呪いのようなものではありませんが、精神的には呪いに近い
作用をしていました。

古い和讃には、千座行を怠けると因縁返しを受けると書いて
あります。
ですので千座行を始めると気持ちとしては1000日の間、
一日も休めなくなったものです。
途中で休んでしまうと元に戻ってしまうだけでなく、因縁の
作用が出るでのはないかと恐れてしまいます。
1000日間続けるわけですが時には休みたい時も出てきます。
しかしこれと戦うのが中途挫折の因縁をキル修行なんだと。

一見すると強靭な精神力を養うかに見えて実体は違います。
それは動機が常に恐怖と不安になっているからですね。

これは今のアゴンも同じ路線を継承しているはずですが、
因縁や霊障といった脅しが常に動機の根本にあるわけです。
あるいは欲望。

千座行も休んでも、それまで積み重ねてきたものが活かされる
ならまだいいのでしょうが、最初からやり直しになってしまい、
因縁までも戻ってきます。

だから勿体ない気持ちと同時に、恐怖と不安が強くなってきます。
これに強迫的な教義が加わってくるので二重三重の恐怖や不安で
信者は縛り付けられます。

流石、霊感商法の大御所だけあって、人心を操るのが上手いです。

教訓としてアゴン以外であっても恐怖や不安を煽る類のものには
絶対に関わらないことですね。
したらば内「阿含宗と桐山氏について ー第五十章―【無間地獄への片道切符】」より、ガンダルヴァさんの解説がありますのでそれを抜粋掲載させていただきます。(本人許可済み)