屋敷浄霊法は阿含宗が展開している法の1つで、これは信者経由で一般の方にも施している法です。
ただ、実際は信者宅の修法が大半で、それ以外は信者の知り合いで入信してない一般の方ということです。
名前にある通り、家や建物などが主ですが、そういったものに纏わる霊的不浄を清め浄化するという法で、
例えば家に起きる不快な霊的現象や嫌気・邪気などを浄霊します。
また家だけでなく車・バイクなどの安全祈願を含めた浄霊。船舶などの浄化。土地(畑・公園など)も浄化
の対象になり、それらも修法致します。
そして別項にもありますが、家を建てる前の「地鎮祭」も執り行います。
この法は光明真言法というところから引出し、桐山氏が創作したとあります。
この法は独鈷の加持と違い、一人で行えません。最低五人必要で以下のようになっています。
導師
経頭
啓白師
散華師
経衆
構成は名称が若干変わる場合がありますが、説明するとまず、修法するための本尊を祀る壇を築きます。
その壇前で修法の要を司るのが「導師」
次に全体の状況把握や制御・統制を取るのが「経頭」
啓白という本尊に祈願文などを読み上げる役が「啓白師」
家の各部屋などを浄化するための「散華」を撒く役割が「散華師」
そしてお経を読んだり場にいて修法の流れに付くのが「経衆」でこういう名称に置かない場合は
「副経頭」と名称付け、実際は散華も撒かない、啓白も読まない、もちろん導師などはできない新米浄霊師
がここに付き練習を実践を以って参加・訓練して覚えてゆく、という位置づけ・役割なのです。
つまりこの位置にいる浄霊師は皆と動作をあわせながらお経を読むに徹しながら慣れて行くのです。
ちなみに一番大変なのは導師と副経頭でこの二人がしっかりしていないと修法が進まない・捗りません。
尚且つ導師は修法後、説法をしますのでしっかりとした説明ができないと導師は務まりません。
次に修法の全体の流れを把握してその時の状況判断で次第を進行させなければいけないので、導師と共に
神経を使い統制が取れる人で無いと経頭にはなれません。
どういうことかといいますと、例えば導師と導師以外の皆と法次第のかみ合い状況がずれてしまわないように
タイミングを調整いたします。
概略比較次第のPを見ていただければ判ると思いますが、次第は導師と一緒に唱えたり講じるところと、別に
動作やお経を唱える箇所があります。つまり導師は導師としての所作、いわゆる仕事があります。導師以外の
方の動作は動作でまた意味や意義がある内容がありますのでそれはそれで行うのです。
実際例でいうと例えば散華師が何かのトラブルでスムーズに予定通りに散華を撒いて戻って来ないという事が
あります。そうなると外部には単純にお経や真言を唱えているように見えますが、非常にタイミング取りが難しく
判断力が要求されたりするものです。
後はお経を読むスピードでしょうか。導師には次第の詳細を見るとわかりますが、非常に行う所作が多い。
その所作を行うのは結構大変なのですが、その導師と導師以外の人の次第の速度は違うためピタリとどちらも
合わせるのは結構大変な作業です。
ですからそういった全体としては整った流れでありながら、修法としては別個に動いて執り行っているのです。
そういう別個なものを講じながら最初とラスト、また途中でも導師と皆がぴたっと動作が合うのはこの経頭の統制
が如何にできているか。つまりコントロールする要の役なのです。
導師と違って目立たない役ですが、下手をすれば導師より気を使い疲労する役であるといえます。
あと余談ですが、散華師は二人置いた方がいいというのがありますので、最低五人といいましたが、できれば
実際は最低6人構成が望ましいようです。