奥伝の九字である。先達の作法を偶然見ていた
のと「これだけは内緒」とその際に教えてもらった。
まず図にあるように払いのための左下への九字
を4つ切り、次に今度は逆の右下への九字を
4つ切る。
ラストに左右両方に切った九字の真ん中に
まっすぐな線を上から下に一本入れる。(赤線部分)
これで丁度9つになり、払い九字となる。
ちなみにこの赤線部分を拍掌九字の「払い」
の切り込みのように入れる人もいる。
そうかと思えば図のように数度切ってからラストに
払い九字の上に少し大きめの切り込みを入れる
人もいる。
この九字を加持者が気の済むまで数回切る。
これも拍掌九字同様、嫌気を感じる対象者や、
邪気を祓う際に使われるようである。
ちなみに中伝しか受けてないものがこれを
使っているのを先達や職員に知られるとどの
ようになるかはわからないので使うことはまず
無かった。
1)まず両手で掌を合わせ音を出す。
1) まず@〜Cは右上から左下に短い線で
4つ線を切り下ろす。
2) 次にD〜Gは左上から右下に短い線で
4つ線を切り下ろす。
3) ラストにHの赤線のように上から線を一本
切り下ろすか、又は赤線の場所に大きな切り
こみを入れる。
F
G
H
B
C
拍掌九字
この九字は気合入れと霊障発現霊に対して
脅威を示すに使われる。
まず「パン」と両手を合わせ掌で音を出し、
すぐさま九字のラストに打つ「切り込み」のような
払い文字(レ点のような文字)を入れる。
これを加持者の判断で何度も、又はそれを行う箇所
も決めて行うわけである。
これは昔加持伝授初期の方が多用したが、
数年前からあまり使われなくなった。
理由は結構音がうるさいのと、加持を受けている人は
目をつぶっているのでびっくりする影響があるので
多用しなくなったと見られる。
D
E
払い(祓い)九字
@
2)次にこの「レ点文字」のように切り込み
を入れて「エイ!」と声を出す。
A